2014年4月3日,坂田大使は,デシチーツァ・ウクライナ外相代行を訪問し,我が国とウクライナの二国間関係及びウクライナ情勢につき意見交換を行いました。
坂田大使より,日本は,3月24日にハーグで開かれたG7首脳会合でウクライナ経済の安定に資することを目的として,同国に対する最大1,500億円の支援を行うことを表明した旨説明しました。また,この支援がウクライナの民主化及び市場経済化を促進すること,そのために,ウクライナ政府により野心的な改革が行われることに期待する旨述べました。これを受け,デシチーツァ外相代行より,日本の支援に対する謝意の表明がありました。
また,坂田大使より,ロシアによるクリミアの併合は明確な国際法違反であり,力を背景とする現状変更は決して容認できないとの我が国の立場を伝えました。また,ロシアとウクライナの直接対話の重要性,及び5月25日に予定されているウクライナの大統領選挙が公正かつ透明な形で,ウクライナ国民全体が参加する形で行われることの重要性を伝えました。これに対し,デシチーツァ外相代行からは,G7のハーグ宣言を通じて表明された日本の立場への謝意が表明された他,ロシアとの直接対話が重要であり今後もこれを追求していくこと,大統領選挙については国民及び候補者にとって公平な機会が与えられることを望むとの発言がありました。