中込大使着任挨拶
令和6年10月22日
着任のご挨拶
駐ウクライナ日本国特命全権大使としてキーウに着任いたしました中込 正志(なかごめ まさし)です。
これまで、私は、ウクライナを何度も訪問してきました。2014年には、外務大臣秘書官として2回、また、前職の外務省欧州局長として5回、ウクライナを訪問する機会がありました。
特に、欧州局長を務めた過去2年間、私の最も重要な仕事の一つは、対ウクライナ支援でした。大変厳しい状況にあるウクライナを日本としてどのように支援するべきかについて様々な関係者と議論を重ねてきました。本年2月には、東京において日ウクライナ経済復興推進会議を開催し、日本政府として「日本ならでは」のウクライナ復旧・復興支援を表明いたしました。
このような、私にとっても大変御縁がある国、ウクライナに、今般、大使として赴任できたことは大変光栄であり、そして嬉しく思います。
2022年2月のロシアによるウクライナ全面侵攻が始まって以来、既に2年半以上が経過しましたが、ウクライナは、今なお戦火の中にあります。ウクライナの人々は、困難な状況の中、自由と祖国を守るため、日々懸命な奮闘を続けています。
日本は、これまで「今日のウクライナは、明日の東アジア」かもしれないとの強い危機感をもって、G7や同志国とも緊密に連携して、ウクライナを強力に支援してきました。地雷・がれき処理やエネルギー分野の支援を含む人道、復旧・復興支援、民間の力を活用した官民連携の取組、財政支援、防衛装備品供与や負傷兵の受入れなど、日本の支援は多岐にわたります。大使館、JICA事務所の再開に続き、10月にJETRO事務所もキーウに開設されました。政府のみならず、民間、NGO、地方自治体などオールジャパンでウクライナを力強く支援しています。
日本として、今後もウクライナを強力に支援し、できるだけ早期に、ウクライナに公正で永続的な平和が実現できるよう努力してまいります。そのために、ここウクライナにおいて、私自身、しっかりと役割を果たしたいと思います。
「なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人の なさぬなりけり」
2024年10月
ウクライナ駐箚日本国大使
中込 正志
中込 正志
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