角大使のドネツク州におけるUNDP及びUNICEFを通じた支援サイトの視察
平成27年9月8日
1.ドネツク州におけるIDP(国内避難民)支援NGOの視察


2015年9月8日,角大使はドネツク州クラマトルスク市を訪問し,ドネツク州でIDP(国内避難民)を支援しているNGO「コミュニティ・ディベロップメント・ファンド」を視察しました。日本はUNDPを通じ,同NGOに対する支援を行っています。同NGOは,日本の支援を得て,東部紛争の影響を受けたIDPに対する職業訓練,心理的サポート等を精力的に実施しており,新たな雇用が創出されるなど,既に多くの成果が出ています。
2.ドネツク州の水ポンプ場の視察


2015年9月8日,角大使は,ドネツク州スロヴヤンスク市を訪問し,村営企業「Water of Donbas」が運営する水ポンプ施設を視察しました。同施設は,ドネツク州で使用される水の95%を供給する重要な施設でありながら,東部紛争の影響を受け,稼働能力が40%低下しています。UNDPを通じた日本の支援により,同施設の設備が更新され,多くのドネツク州民が裨益することが期待されています。
3.ドネツク州スロヴヤンスク地区中央病院の視察


2015年9月9日,角大使は,ドネツク州ミコライウカ町を訪問し,スロヴヤンスク地区中央病院を視察しました。同病院は東部紛争により壁や屋根,窓の一部が破壊され,正常に診療を行えない状態にあります。また,紛争の影響を免れた医療機材も殆どが1970年代に購入されたもので,著しく老朽化が進んでいます。UNDPを通じた日本の支援により、スロヴヤンスク地区の地元住民の医療環境が改善されることが期待されています。
4.ドネツク州スロヴヤンスク市第8小学校視察


2015年9月9日,角大使はスロヴヤンスク市の第8小学校を視察しました。日本はUNICEFを通じて同校に対する支援を行っており,東部紛争の影響を受けた校舎の改築,生徒に対するスクールバッグや文房具の提供等を行っています。視察にはゾントフ・スロヴヤンスク市長も同行し,日本の支援に対する感謝が述べられました。
5.ドネツク州スロヴヤンスク市第15幼稚園の視察


2015年9月9日,角大使は,ドネツク州スロヴヤンスク市第15幼稚園を視察しました。同幼稚園は東部紛争時の砲撃の影響を受け,壁,屋根及び窓が損傷していています。日本は,UNICEFを通じて同幼稚園を支援しており,東部紛争の影響を受けた園舎の改築,教育用品の供与等を行っています。視察にはゾントフ・スロヴヤンスク市長も同行し,日本の支援に対する感謝が述べられました。