角大使のドネツク州・ルハンスク州訪問

平成30年5月2日
  5月2~3日,角大使は,ドネツク州及びルハンスク州を訪問しました。
 
1.国連移住機関を通じたウクライナ東部復興支援プロジェクトの完成式典への出席
  角大使は,国連移住機関(IOM)のウェイス・ウクライナ事務所長と共に,ドネツク州及びルハンスク州を訪問し,我が国がIOMに拠出した資金によって改修された図書館での行事に出席しました。これらの市は,2014年から始まったウクライナ東部紛争による銃撃の被害を受けると共に,武装勢力に占領された地域から避難した多くの住民を受け入れています。今回改修された図書館は,今後,これらの地域コミュニティの社会的融和のために中心的役割を果たしていくものです。
  ドネツク州トレツク市中央図書館の除幕式にはヴィリンスキー・ドネツク州行政府第一副長官が,またルハンスク州ポパースナ地区中央図書館の除幕式及びヒルスケ市児童図書館での会合にはダニエリャン・ルハンスク州行政府副長官がそれぞれ出席したほか,地区及び市の関係者も多く参加しました。またヒルスケ市においては,文化・休息公園の「平和の小道」におけるバラの植樹も行われました。
  式典において角大使は,自分がウクライナ東部をしばしば訪問するのはここで紛争が起こっていることを忘れてはいけないからであり,日本を含む国際社会とウクライナ東部地域との住民の連帯を示すためであると述べ,今後も支援を継続していく意向を表明しました。


トレツク市中央図書館での歓迎


ポパースナ地区中央図書館にて


ヒルスケ市児童図書館での市民との会合


ヒルスケ市におけるバラの植樹

 
2. ドネツク州バフムート市における桜の植樹式への出席
  角大使は,ヴィリンスキー・ドネツク州行政府第一副長官やサフチェンコ・バフムート市副市長らと共に,大使館が同市に寄贈した桜の苗木15本を植樹しました。
  式典において角大使は,2017年の「ウクライナにおける日本年」の枠組みでウクライナ全土に既に1,600本以上の桜が植えられたことを紹介し,今後当地で桜が咲くたびに日本のことを思い出してほしいと述べました。


桜の植樹


記者との質疑応答


3. ドネツク州及びルハンスク州行政府長官との会談
  今回の訪問に際し、角大使は,クラマトルスクにおいてジェブリウスキー・ドネツク州行政府長官と,シェヴェロドネツクにおいてハルブーズ・ルハンスク州行政府長官と,それぞれ会談しました。会談では,ウクライナ東部情勢の現状や今後の見通しについて意見交換がなされるとともに,日本の継続的支援に対する謝意が表明されました。


ドネツク州行政府にて