ウクライナ概観 (2011年10月現在)

概況

 ウクライナ

 

 空色・黄色の二色旗(青空と小麦の黄色い畑を象徴している)

 

 「ウクライナは不滅」,1865年ヴェルビツキー作曲

 

 青地に黄色の「みつほこ」

 

 60万3,700平方キロメートル(日本の約1.6倍)

 

 4,577.8万人(2011年1月現在)

 

 キエフ市
 北緯50度25分,東経30度30分(樺太北部,フランクフルト(ドイツ), ウィニペグ(カナダ)とほぼ同緯度)

 

 フリヴニャ(UAH
 1米ドル=7.973フリヴニャ(2011年10月3日現在中銀レート)

 

 -7時間(3~10月の夏時間の間は-6時間)
 GMT+2時間

 

 旧ソ連欧州部の南(黒海の北)に位置し,東西約1,400キロメートル(東経24~40度),南北約900キロメートル(北緯44~52度)。国境を東から西に,ロシア,ベラルーシ,ポーランド,スロバキア,ハンガリー,ルーマニア,モルドバと接している。

 

 ウクライナの国土の半分は平野で,北部にはポレーシエ湿地,東部にはドネツク丘陵,西部にカルパチア山脈から続く高地がある。中央部及び南部の平野は,肥沃な黒土に被われており,小麦などの耕作地が広がり,ロシア帝政時代から「欧州の穀倉地帯」と呼ばれている。南部のクリミア半島は比較的温暖で,第二次世界大戦末期のヤルタ会談の舞台となったヤルタは有名な保養地である。ドニエプル(ドニプロ)河は,ヴォルガ,ドナウに次ぐヨーロッパ第3の大河で,ウクライナの水道水,水力発電に利用されているばかりでなく,水上交通の大動脈となっている。

 

 キエフ278.5万人,ハリコフ145.2万人,ドニプロペトロフスク101.1万人,オデッサ101万人,ドネツク96.8万人,ザポリージャ78.0万人,リヴィウ73.4万人,セヴァストーポリ38万人,シンフェローポリ33.6万人。

 
月平均気温・降水量

 北部及び西部は冷帯湿潤大陸性気候(Dfb)で比較的降水量が多く,南東部は乾燥したステップ気候(BS),クリミア半島は比較的温暖な温暖湿潤気候(Cfa)である。南部では,給水制限を伴う深刻な水不足に見舞われることもある。雨量は最も多いカルパチア地方で年間1,200~1,600mm,最も少ない東部で 300mmである。キエフ及びオデッサの月平均気温,降水量は右図の通り。首都キエフの08年の年間平均気温は9.6℃。

 

 ウクライナ憲法により国語はウクライナ語と規定されている。ウクライナ語は東スラブ語の一つでロシア語,ベラルーシ語と兄弟関係にあるが,ロシア語に比して,古代スラブ語の色彩を残し,ポーランド語と共通する語彙が多く見られる。ウクライナ人にとってロシア語は旧ソ連時代の公用語であったこともあり,多くの者は両語を理解し,ロシア語とウクライナ語の混交も見受けられる。

 

 ウクライナ人77.8%,ロシア人17.3%,ベラルーシ人0.6%,モルドバ人0.5%,ブルガリア人0.4%,クリミア・タタール人0.5%,ハンガリー人0.3%,ルーマニア人0.3%,ポーランド人0.3%,ユダヤ人0.2%,アルメニア人0.2%,ギリシャ人0.2%,タタール0.2% (2001年統計)

 

 ウクライナ正教会(キエフ総主教府,モスクワ総主教府,自治教区派),ウクライナ東方典礼カトリック教会(グレコ・カトリック),ユダヤ教,イスラム教(スンニー派),カトリック

 

 1月1日新年,1月7日正教クリスマス,3月8日国際婦人デー,4月復活祭(年によって日が異なる),5月1~2日メーデー,5月9日対独戦勝記念日,6月三位一体祭(年によって日が異なる),6月28日憲法記念日,8月24日独立記念日

 

  3,210 ドル(世界126位)(購買力平価で換算すると7,210国際ドル(世界第116位))(2008年世界銀行)

 

 平均寿命(男)62.37歳,(女)74.5歳(2009年)
 自然人口増加率 -3.9人/1000人(2009年)

 

国際連合(UN:原加盟国),独立国家共同体(CIS:但し正規加盟国ではなく参加国),欧州評議会(CE),全欧州安全保障協力機構(OSCE),黒海経済協力機構(BSEC),欧州・大西洋パートナーシップ理事会(EAPC),中欧イニシアティヴ(CEI),GUAM(グルジア,ウクライナ,アゼルバイジャン,モルドバからなる地域国際機関),世界貿易機関(WTO

 
 
 
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